体内時計のリズムは、一日が25時間
言うまでもなく、地球は一日24時間の周期で自転しています。昔は、それに合わせて私たちの身体も24時間の周期でリズムを刻むように設計されているに違いないと、当然のように考えられていました。ところがある実験をきっかけに、私たちの身体は、実は24時間ではなく、それより1時間多い25時間の周期でリズムを刻むことがわかりました。
外部からの情報が一切入ってこない部屋で生活すると、人間はどんな生活パターンになるのか。こんな一風変わった実験が、かつて行なわれたことがあります。
ドイツのユルゲンーアショフ教授は、1960年代に外部から隔絶された洞窟のなかに26人の被験者に入ってもらって、一ヵ月以上にわたり生活してもらいました。洞窟のなかには、もちろん時計はありません。また、太陽の光も入ってこないので、昼なのか夜なのかもわかりません。今何時なのかがまったくわからない条件下で、被験者に生活してもらったのです。食事の時間や眠る時間は、まったく本人の自由としました。このような環境の下で、人間はいったいどのようなリズムで生活をするのか、観察が行なわれました。
実験当初は、被験者の生活リズムはパラパラでした。長時間、眠り続けたかと思えば、逆に突然、睡眠時間が短くなることもありました。また、起きている時間も眠る時間もパラパラで、特定の傾向は認められませんでした。

